地震大国、日本。
今日の朝、大阪府で震度6弱を観測する大規模な地震が発生しました。
インターネット上では様々な被害を報告する人が多数おり、それを見て自分も「かなり大きい地震だったんだな…」と痛感しました。
そこで、少しでもお役に立てればと思い、地震発生時にどのような行動をすればいいか、ということについてお伝えしていきたいと思います。
前提
まず前提として、日本は地震大国です。
これは世界的に見ても地理的に見ても揺らぎない事実であり、世界全体の地震の10分の1は日本で発生しているとも言われています。それだけ、日本には地震が多いのです。
そうなってくると、日本で暮らしている以上は地震から逃げることはほぼ不可能といえます。
しかし、対策を練ること自体はできます。ですので今回の記事では、「地震が発生した時にどのような行動をとればよいか」と、「地震が収まった直後はどうすればよいか」という対策をお伝えします。
地震が発生した時は〇〇をしろ!〇〇はするな!
1.まず身を隠せ!
地震が発生したら、まずどこでもいいので身を隠してください。
家にいる場合は、
- ちゃぶ台の下
- テーブルの下
- イスの下
- 学習机の下
- ベッドの下(ただし推奨はできません)
あたりがいいでしょう。
学校にいるのであれば、
- 机の下
- イスの下
- 教卓の下
ぐらいでしょうか。
オフィスでは、
- デスクの下
- イスの下
といった具合ですね。
ただ、どの場合でも、必ず机やイスの脚をつかんでください。机やイスが倒れるのを防ぐためです。
特にキャスターの付いたイスなどは、つかんでいないとすぐどこかへ行ってしまいます。揺れが収まるまで、力強くつかんでください。
2.身を隠せないなら何でもいいから頭の上に置け!
身を隠せない場合は、何でもいいので何か頭の上に置きましょう。
頭をケガしてしまうと、致命傷になる危険性もあります。まずは頭を守りましょう。
個人的にはヘルメットや防災ずきん、辞書、風呂桶などがベスト。クッションやノートなどの柔らかめや薄めのものでも、とりあえず頭の上に置きましょう。ないよりは100倍マシです。
3.危険なものから離れろ!
これが一番重要です。倒れる、落ちてくる、割れる危険性があるものからは絶対に離れてください。
室内なら金具で固定していない棚や電化製品、照明、ガラス、鏡など、外であれば電柱やブロック塀、屋根瓦などが該当します。
今回の大阪府の地震では、突っ張り棒で固定していた棚や電化製品なども倒れてきたという被害が報告されています。金具で固定していなければ、倒れてこないとは言い切れません(そもそも、金具で固定したとしても100%倒れないわけではありません)。
特に危険なのはキッチンです。キッチンには食器(食器棚も)や包丁、電子レンジや冷蔵庫などあまりにも危険なものがありすぎます。揺れを感じたら、すぐに逃げてください。
4.火を消すのは二の次!
地震が発生した時は、まずは自分の身の安全を確保することが第一です。地震が起きたからといって、自分を危険にさらした状態で火を消すのはあまりに無謀です。
最近のコンロには、大きな揺れを感じると自動で消火してくれるものもあります。火を消すのはかなりの余裕がない限り二の次、まずは自分の安全確保に専念してください。
5.狭い部屋にいるならドアを開けろ!
トイレなどの狭い部屋にいる場合は、まず部屋のドアを開けましょう。ドアが歪んで、出られなくなる可能性があるからです。
1~2帖程度の部屋では、ドアを開けるまでに3秒もかからないと思います。この場合のみ脱出口を確保してから、自分の安全確保に努めてください。
6.無理やり外には出るな!
室内や車内にいる場合、外には出ないでください。先ほど挙げた、電柱が倒れてきたり、屋根瓦が落ちてきたりする危険性があります。
揺れている途中は、外よりも室内、車内の方が安全です。揺れが収まるまでは、その場にとどまっていてください。
地震の発生直後は〇〇をしろ!
1.ヘルメットを被れ!
揺れが収まったら、ヘルメットなどの頭を守れるものを被りましょう。防災用ヘルメットがなければ、防災ずきんや自転車用ヘルメット、バイク用ヘルメットでもいいと思います(できれば、事前に防災用ヘルメットを用意しておいてくださいね)。
地震が収まった後でも、照明が落ちてきたりすることがあります。それでケガをしないために、ヘルメットを被りましょう。
2.室内でも靴を履け!
頭を守ったら、移動手段である足も守っておきたいものです。そのために、室内でも靴を履いてください。
地震の時は「家が汚れちゃう…」などと言っている場合ではありません。家の綺麗さより自分の安全が第一です。
ガラスや食器が割れると厄介です。その破片でケガをしないために、靴を履くことは必須です。
ちなみに、スリッパはあまりお勧めできません。破片が足に刺さる危険性があります。
3.テレビやラジオ、インターネットで情報をキャッチしろ!
停電などの被害がない場合、テレビやラジオをつけて最新の情報を手に入れましょう。
災害時にはNHKが一番報道が優れているといわれています(ただし今回は、倫理違反の部分が見受けられましたが…)。
もし、停電している場合は、お持ちの方は非常用ラジオを用意してください。
また、スマートフォンの電池が十分にある場合はインターネットで情報を確保するのも手です。ただし、使い過ぎには注意してください。非常時にスマホの充電がないのは死活問題ですよ。
4.あらゆるものを充電しろ!
電気に異常がなければ、スマートフォンやモバイルバッテリーなどをできる限り充電してください。
その後、停電になってしまう可能性も考えられます。停電の中、スマホの充電が切れてしまったら絶望そのものです。
しっかりと、充電をしておきましょう。
5.あらゆる場所に水を貯めろ!
地震後、一番困るのは水の問題です。
大きな地震の後だと、断水する可能性もあります。断水してしまう前に、あらゆる場所に水を貯めておいてください。
風呂の浴槽、シンク、洗面台、割れていないコップ、ペットボトル、バケツ、風呂桶…色々な場所に、たっぷり貯めてください。この水が後に、トイレで排泄物を流す際に大量に使用することになります。
ただし、その後の地震の縦揺れによって栓が抜けてしまうといった可能性もあるので注意が必要です。
6.停電しているか避難するならブレーカーを切れ!
停電している、もしくは他の場所に避難する、といった状況であれば家のブレーカーをすべて切っておいてください。
これは俗に言う「通電火災」を防止するためです。1995年に発生した阪神淡路大震災では、この通電火災が被害を拡大させたとも言われています。
7.非常時に使えるものを集めろ!
地震が収まったら、安全な場所に非常用グッズを集めておいてください。
非常食、水、カセットコンロなど、とにかく使える必要最低限のものを集めてください。あまりに集めすぎると余震の時にかえって危険な上、持ち運びもしづらいです。
本当なら、「非常用バッグ」なるものを事前に作っておいた方がいいでしょう。「非常用バッグ」に入れるべきものについては、また機会があればご紹介したいと思います。
8.海や川が近いなら高台へ避難!
その時点でいる場所が海や川の近くの場合、津波が発生する場合があります。すぐ、高台へ避難しましょう。
「ここで大丈夫かな…」と思っても、さらに高い場所へ上ってください。東日本大震災の時には、誰もが大丈夫だと思っていた場所にまで津波が来たことで多くの人の命が失われました。
場合によっては、海に接していない市町村でも、隣接都市が海に接している場合は避難した方がいいかもしれませんね。
少しでも参考になれば幸いです
とりあえず、重要なことはこのくらいだと思います。ほかに重要なことがありましたら、僕の方までお問い合わせいただけたらと思います。適宜追記や修正などを行いたいと思います。
最後に言っておきますが、地震があったときに一番重要なのは「平常心を保つこと」です。冷静にならなければ、正確な判断はできません。地震大国の日本に住んでいる以上、地震があったときは「地震来ちゃったどうしよう」と慌てるのではなく「ついに来たか」と冷静に行動するしかありません。
というわけで、今回は「地震発生時や発生直後には一体どのような行動をとるべきなのか」ということについてでした。
少しでも皆さんの参考になれば幸いです。新たな有用な情報をお持ちの方は、僕の方までお問い合わせください。
それでは。